【ch2】CSテレ朝でついに、剣道界の最高峰「全日本選抜剣道八段優勝大会」を放送⑧ 副音声収録

 

■剣道を気軽に見やすく

真面目な実況と解説の裏側で、副音声では、剣道を知らない人にも気軽に見てもらおうというコンセプトでお届けします。
剣道は他のスポーツと違い、じっと動きの無い時間が長く続いたり、有効打突の条件が、フェンシングのような当たれば光る、というものでは無いため、「素人には理解しにくい」というのが、これまで10年以上スポーツ番組の現場で働いてきて感じた現実でした。
そこで、剣道経験があり一般視聴者にも馴染みのある芸能人と、一流の剣道家にお集まりいただき、かしこまらずに、ざっくばらんに雑談形式で話してもらうことで、知らない人に少しでも聞きやすい環境を作れるのではないかと。「タモリ倶楽部」や「アメトーーク!」などでもそうですが、人が自分たちの好きなものに関して楽しそうに盛り上がる様子は、知らない人が聞いていても楽しいものです。もちろん、経験者だからこそ共感できる話も飛び出しますので、剣道家の皆さんにも楽しんで貰えることでしょう。

■豪華なゲスト

3月放送の七段戦以来、2回目の試みの副音声。解説には、過去にこの八段優勝大会、その前身である明治村剣道大会の両方に出場経験のある、林邦夫 範士八段(中京大学名誉教授)。
ゲストには前回の七段戦に引き続き、チャンカワイさん、初登場の”リーダー”こと、渡辺正行さん、そして司会の森葉子アナの4名でした。
地上波で放送中「かりそめ天国」の剣道企画でおなじみのチャンカワイさんは、番組の企画で三段に合格。そしてそのチャンさんを同番組の対決企画でボコボコにした現在74歳の林邦夫範士と、森葉子アナが共演。渡辺正行さんは高校で剣道をやめてしまったそうですが、TBS「炎の体育会TV」剣道企画がきっかけで再開。以来剣道にハマり、四段、五段、には一発合格を果たされました。2年後には六段に挑戦されるそうです。


今大会出場選手の八段の先生方とも交流があるという渡辺正行さん


林範士の面白解説に驚くチャンカワイさんと森葉子アナ
  
74歳とは思えぬほど若々しく、トークが止まらない林範士

 

■林範士による「剣道八段優勝大会をより面白く見るために」

5月上旬、京都で行われた演武大会にも出場し会場を沸かせるなど、まだまだ現役の林範士。70歳までは毎日稽古をされていたと聞いて驚きました。「かりそめ天国」でも、半分近い年齢のチャンさんといくら試合をしてもバテていない様子でしたが、納得です。
そして今回、愛知より東京のテレビ朝日までざわざわ足を運んでくださったのですが、その際、出演者に八段の境地とはどういうものなのか、ご自身の経験を元にわかりやすく解説した資料を作ってきてくださったのです。詳細については、副音声の中でもご本人の言葉で語られています。八段の「心の戦い」、さらに熟練すると「気の戦い」になるというお話しは、大変興味深い内容でした。
それにしても、75歳にしてパソコンも使いこなしていらしたこともすごいと思いました。授業のための資料作りなどでマスターされていたのでしょう。さすが大学の元先生です。

 


資料提供:林邦夫 範士


資料提供:林邦夫 範士


資料提供:林邦夫 範士 

■林範士の歯に絹着せぬ辛口解説!

今大会の出場選手は全員八段の先生ですが、林範士から見ればまだまだ「若手」。後輩たちの試合をご覧になりながら、良いところは良い!悪いところは悪い!ズバっとハッキリ思ったことをお話しくださいました。そんな林範士による手厳しい解説は数々飛び出し、筆者もここまで言ってしまって大丈夫だろうかと心配になりましたが、正しい剣道の普及のためにも遠慮はいらぬと、最後まで一貫した解説方針を貫き通されました。
もともと大学の教師、生徒の前で曖昧なことは言えないという世界で生きてきた林範士ならではでしょうか。武道とは何事にも常に真正面から向き合うものなのかと教わった気がいたします。そして剣道とは、最高位八段になってからもまだゴールではなく、そのあともずっと修行を続けていくものなのだということを改めて学びました。


 

■リーダーの剣道愛

渡辺正行さんに今回出演をオファーしたところ、すぐに快諾頂きました。お忙しい中、無理やりにでもスケジュールを確保してくださったのは、やはり剣道が好きだから。数々の剣道イベントに進んで参加されており、普及活動にも精力的です。渡辺さんには通っている道場がいくつもあり、今回の出場選手を始め、剣道界の名だたる先生方とも交流があるそうです。現在も週に1、2度は稽古をされていると聞いて驚きました。ちなみに八段の先生との稽古では、やはり「全く当たらない」とのこと。
剣道好きが集まって飲み屋で話すかのような気楽な雰囲気で笑いも絶えなかったの副音声。たとえば、リアルタイムでは実況解説、録画で副音声と、2度楽しめる内容となっています。
ここでは語りきれない内容を、ぜひ放送でごらんください。

■副音声のきっかけは、剣道家と飲みに行ったこと

ところで、CSテレ朝 剣道放送の副音声は、3月に放送した七段戦が初の試みでした。
きっかけは、剣道家の方々と一緒に飲みに行ったときのこと。自分たちの剣道について”本音”で話し合う様子は聞いているだけでとても楽しく、興味深い話ばかりだったのです。これは、番組内で視聴者にも聞いてもらわねば勿体無い!そう感じて、副音声を企画したのでした。
そこで前回は、同大会に出場された木和田大起選手、橋本桂一選手を解説にお呼びし、チャンカワイさんと森葉子アナの計4名で収録。筆者も、もう少し試合をじっくり見る時間もあるかなと思っていたのですが、いい意味で予想外に剣道談義が盛り上がりすぎて、ほぼ試合そっちのけの副音声でした。


七段戦の副音声、解説は木和田大起選手、橋本桂一選手
(3月2日放送の全日本選抜剣道七段選手権大会、副音声の様子)


「かりそめ天国」で対決したチャンカワイさん、森葉子アナ
(3月2日放送の全日本選抜剣道七段選手権大会、副音声の様子)

ブース内にいた自分自身が楽しめたのはもちろん、スタジオにいた剣道経験の無いスタッフの「面白かった、みんなで笑っていた」という感想を聞けたとき、剣道を知らない人でも楽しめる、副音声にはその可能性があるわかり、今後の放送ではできるだけ副音声を導入しようと決めたのです。副音声のために2度スタジオに入るため予算は圧迫されますが、剣道をより面白く見てもらうために、できるだけのことはやってみたいという欲張りな筆者でした。

CSテレ朝チャンネル2でついに、剣道界の最高峰「全日本選抜剣道八段優勝大会」を放送
5/31(金)よる9時30分~
【今後の放送予定】
6月 令和元年度 全国警察剣道選手権大会
9月 全日本女子選手権
10月  全日本東西対抗大会

警察選手権、女子選手権、東西対抗と放送が続きますので、副音声にもご期待ください。
6/23放送の警察選手権には、髙鍋進 教士七段(神奈川県警)、木和田大起 教士七段(大阪府警)
渡辺正行さん、マキタスポーツさん、天野浩成さんの5名が登場します。

 

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