【ch2】[RESPECT][ワールドプロレスリングLIVE2022 WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム]放送記念!鷹木信悟「未公開トーク」を公開

「月刊スカパー!」1月号に掲載中の鷹木信悟選手インタビューの貴重な未公開トークを公開

番組ガイド誌『月刊スカパー!』で連載中の「鈴木健.txtの場外乱闘」に、『WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム』でのIWGP 世界ヘビー級選手権試合が控えている鷹木信悟選手が登場。

インタビューでは2021年を振り返り、「結果としては勝ち続けた印象になるのかもしれないけど、自分の記憶では大敗を喫した場面の方が強く残っているんですよ」と、1月のNEVER無差別級王座、3月のNEW JAPAN CUP 2021、5月のIWGP世界ヘビー級王座での敗戦についても大いに語った鷹木信悟選手。そんな鷹木選手の誌面には載せきれなかった貴重な未公開トークを公開。

©新日本プロレス 取材・原稿/鈴木健.txt 撮影/中原義史  取材協力/月刊スカパー!

3年で東京ドームの最後に入場する姿は想像しなかった

―IWGP世界ヘビー級王座を獲得したことよりも、そちらの方が2021年の印象となるんですね。

鷹木 プロレスラーは勝ち続けるよりも負けた時の方が記憶に残るものじゃないですか。ファンはもちろん違うだろうけど、今振られて浮かんだのはそういう試合の方ですよね。勝ち進むことよりも、負けから何を学んでステップアップするか、反骨心を見せるかがプロレスラー。もう一つは、今年はコロナの真っ只中でオスプレイや飯伏幸太のケガや病気があった中で、自分自身は好調でいられたのが大きかった。

―6月のIWGP世界ヘビー級王座奪取からは本当に絶好調のまま2021年を走りきれました。

鷹木 うーん、でも獲った直後は自分もそうだしファンからも声があがったと思うんだけど「あいつは運とタイミングに恵まれた」と。5月も横取りのようにチャンスを獲得して、そこで負けて本当は列の最後尾に並ばないといけないのに、俺はいつでもやれるぞと言い張って。コロナの中でほかの選手たちは、前にいくのをちょっとためらっていた時期だったんじゃないかって思うんですよ。

―気持ちを前向きに持っていきづらい状況ではありました。

鷹木 逆に俺はここでイッキにいかなきゃって思って、崖っぷちから落ちている状態なのに這い上がろうとしたらテッペンまで着いたという感覚ですよね。

―7月には東京ドームで初のメインを務め、棚橋選手と対戦しました。

鷹木 相手が飯伏幸太から急きょ棚橋弘至に代わって。プロレスってナマモノだなって思いましたけど、そこでオカダ、棚橋という新日本プロレスの象徴2人を連破できたのはすごく自身につながりました。そして、運とタイミングも実力なんだなって。

―機運というものがこないと物事は動かないものです。

鷹木 運とタイミングを自分の実力として持っていこうという発想ですよね。それがあったことでイッキにいけた。これまでも俺は長く足踏みしていた時期があって、もどかしさはそのつど味わってきました。10年まではいかないけど3年、5年ぐらいこのままじゃいけないとずっと思っていて、それが新日本に来て爆発した部分があって。

―自分に対する選手やファンといった周囲の見方が変わっていくのは快感でしたか。

鷹木 そこに関しては最初、内藤(哲也)の方から「ジュニアでいい?」って言われて面白いなって思ったんです。ヘビーじゃなければもったいねえなって思わせた方が面白い。やっぱり上がり目がある方がね。ただ、周りがどう見ようとも自分自身の芯がブレないことが一番ですよ。根本は何も変わっていないでしょ。ファイトスタイルも5年前となんら変わっていない。むしろ新日本に来てからはプロレスだけに専念できる環境なので何も言い訳ができない。試合以外で忙しい、疲れたなんて言えないからここで結果を残さなかったら俺も終わりだと思っていたんで。

―イッテンヨンではIWGP世界ヘビー級王者として最後に入場する。プロレスラー人生においてそういう瞬間があることをどのように受け取っていますか。

鷹木 そこは想定外だった部分もあるのかもしれない。新日本にいくからにはジュニアで無敵になってやる、ヘビー級にもいってやるぞ、NEVERを獲ってIWGPにも食い込んでやる…でも、心のどこかにIWGPまでいけても挑戦するまでなのかなあ、東京ドームでメインかあ、やりてえよなあというような悶々とした考えだったから、3年でチャンピオンとしてメインの最後に入場する姿っていうのは思い描いていなかったです。

プロレスは年を重ねるごとに色気や幅広さを見せられる

―鷹木選手は57年会で内藤選手や飯伏選手と接していた時に、いつかは自分もあの中でというのは空想していたんですか。

鷹木 もちろん。飯伏や石森(太二)、あとは大日本の岡林裕二や宮本裕向といった人たちとちょこちょこ連絡して、リング上でも絡めるようにしていたけど、やっぱり新日本の内藤、飯伏、石森とは難しいと思った時に「そうか、俺が新日本にいけば絡めるんだ」と。メモ魔というか、なんでもメモするクセがあるんですけど、プロレスを10年ぐらいやった頃にこのままプロレスラー人生が終わったら死んでも死にきれないからいろんな人と対戦したいなとメモに名前を書いたら、ほとんどが新日本の選手だったんです。だから、その時点で自分の中には新日本というものが気持ちの中にあったんですよ。

―頭の中で空想、イメージしていたことが現実になるのって、本人的にはどんな感覚なんでしょう。

鷹木 やらない後悔よりはやって後悔したかったんで。じっさい自分が行動を起こしたことで現実になっているんだから、これでよかったんだなに尽きますね。そこに迷いはなくて、やるかやらないかではなく、やるしかないだったんで選択肢は一つでしたね。

―こうして一度は最高峰の座についた今、2022年にやり遂げたいことはありますか。

鷹木 2022年は40歳になるんですけど、プロレス界では50代でバリバリにやっている方々がいて、同郷の武藤敬司さんは20歳年上でベルトを巻いたりしている中で自分自身が40代になることでより幅広いプロレスがやれたらと思います。これはプロレスをやればやるほど思うようになったんだけど、こんなにキャリアが武器になるとはと。年を重ねるごとに視野が広がるし、色気や幅広さを見せられるジャンルですよね。今でも「鷹木信悟を見て」「内藤哲也にあこがれて」と浜口ジムに入ってくる若い子たちがいるっていう話を聞くと、まだまだやらなきゃなって思います。プロレスを伝承させていくためにね。

(2021年11月インタビュー収録)

▼1月3日(月)よる10:00-11:00
ワールドプロレスリング RESPECT 鷹木信悟×天龍源一郎~THE DRAGONの龍魂~
https://www.tv-asahi.co.jp/ch/sphone/sports/0501/

1月4日(火)午後4:55-よる9:00 <生中継>
【三度登場!伯山&清野ペアのアンチテーゼ副音声】ワールドプロレスリングLIVE2022 1.4 WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム 
*CSテレ朝チャンネル2限定副音声 / 講談師・六代目 神田伯山、実況アナウンサー 清野茂樹
*延長の場合あり、主音声は通常実況

1月5日(水)午後5:00-よる9:00 <生中継>
ワールドプロレスリングLIVE2022 1.5 WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム
*延長の場合あり
https://www.tv-asahi.co.jp/ch/sphone/sports/0493/

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