“土ワイ”で鍛えるサスペンス脳 ~日常と劇場の融合で劇的な毎日を~
日本の2時間サスペンスドラマの先駆けであり、代名詞でもあった「土曜ワイド劇場」発の作品群がこのゴールデンウイークに37本一挙放送されます。2時間×37本=74時間、つまり3日と2時間分も“土ワイ”漬けになれる計算。そして、この大型連休期間中の大量放送は、あなたの脳に劇的な変化を促すまたとないチャンスなのです! 本コラムでは、毎日をスリリングなものに変える、土曜ワイド劇場の楽しみ方をお伝えしてみたいと思います。
土曜ワイド劇場は1977年にテレビ朝日が長時間ドラマの先駆けとして放送を開始。以降約40年間、日本のお茶の間に、殺人トリック、痴情のもつれ、骨肉の遺産争いなど数々のミステリーを提供し続けてきた土曜日よるの大人気ドラマ枠でした。そのあまりに長い歴史から、巷では「断崖絶壁での犯行告白」や「犯人が観光名所を渡り歩く」、「おばさん主人公の勘が冴えすぎる」、「サブタイが長い」といった「土ワイあるある」がネット上などで今も語られるほどです。
今回集中放送される、沢口靖子主演の「鉄道おんな捜査官」シリーズや、高橋英樹の「十津川警部」シリーズ、小林桂樹が扮する「牟田刑事官事件ファイル」シリーズも、それぞれ特色がありつつ、良い意味で「土ワイあるある」パターンもどこかで踏襲されています。さて、この“パターン化された様式美”と“ゴールデンウイークの一挙大量放送”のコラボレーションには、あなたの脳に革命を起こす可能性が秘められているのではないか? かなり強引ですが、以下のような仮説を立ててみました。
反復学習。これは試験勉強でもスポーツの世界でも当たり前のように取り入れられているトレーニング法です。同じような行動を何度も反復することによって、脳にそのパターンを覚えこませ、無意識的に行動に移すことができるようになる。このメソッドによって土ワイ74時間視聴を敢行すれば、あなたの脳に“土ワイ的思考”が覚醒を始めます。
例えば…機嫌の悪い姑の顔を見ても「夫の知らない隠し子に脅迫されているのかもしれない」と優しく接するふりをして詮索してみたり、ズケズケと上がり込んでくる隣人に対して「この人は刑事さんに図らずもヒントを出す役目なのかもしれない」と丁寧にもてなしつつ自分の印象を良くしてみたり、ワイドショーをにぎわせる騒動にだって「きっと新大阪行きの新幹線の時刻表に疑惑解明のトリックがあるはず」というように独自の視点で問題に取り組むことができるようになります。
この「土ワイ的思考法」を身に付けることで、あなただけの“毎日ワイド劇場”が繰り広げられ、退屈な日常は吹き飛びます。
ちょっとワクワクしてきませんか?
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